一般投資家 2005 6 25
これは、以前も書きましたが、復習の意味で、もう一度書きます。
現在、デイトレーダー全盛の時代と言われますが、
必ずしも、デイトレーダーが有利とは言えないのです。
ある本によると、デイトレーダーで、勝ち組になれるのは、10%程度だそうです。
つまり、勝ち残れるのは、10人に1人ということです。
下の図(日足チャート)を見てください。
日足チャート1のaの日足に注目してください。
一般投資家が、仕事が終わって、夜、日足チャートを見てみると、
日足チャートがよい形になっている。
「これは、いける」と思って、翌日、出勤する前に、注文を出しておいた。
その日の夜、「結果は、どうなったのか」と思って、
日足チャートを見てみると、日足チャート2のようになっていた。
一般投資家は、「大成功だ」と思うでしょう。
さて、デイトレーダーも、最初は、同じ条件だと思います。
夜、日足チャート1のaの日足を見て、「これは、いける」と思うところまでは同じですが、
デイトレーダーは、日中の値動きを見ながら、売買します。
下の図(分足チャート)を見てください。
これは、bの日足を、分足チャートに分解したものです。
前日の日足チャートの形がよかったので、寄付きで買うかもしれません(1)。
しかし、反落しましたので、2で損切りをしたでしょう。
その後、反発し、上昇をしましたので、3で買い直すでしょう。
しかし、また、反落しましたので、4で損切りをしたでしょう。
ところが、また、上昇をしましたので、5で、また買い直すでしょう。
どうして、こんなことになるのか。
これには、いろいろな原因がありますが、
ひとつには、デイトレーダーが、日経平均株価の動きを見ながら、売買しているからです。
日経平均株価が下がったら、持ち株を売り、
日経平均株価が上がったら、株を買うということをやっているからです。
こうして、不必要な売買が増えてしまうのですが、
その日経平均株価は、日経平均の先物に左右されやすいのです。
こうしてみると、デイトレーダーが有利とは言えないのです。
日足チャートを見て、これは、よい形だと判断した一般投資家の方が、
仕事の収入もあり、株価の上昇もあるのです。